力は正義なり

 世界宗教では、当該思想哲学は、いわゆる「正義(善・真実)」であるとか
たくなに主張する。当該思想哲学に言う正義は勝たなければ立宗の意味をなさ
ない。当該「正義」が負けることは、当該宗教の敗北を意味し、勝つためであ
れば、どんなに非人間的な行為でも「正義」だと言い張る。

 したがって当然、当該宗教の趣旨に反する事柄は、全て「不義(罪悪・悪・
虚偽)」とされる。当該宗教を是とする論戦(武力戦争なども)に敗北した人
々も罪人にされる。
 世界的に是認されている「人道上許されない行為(例えば、原爆の投下)」
であっても、その行為が当該宗教が勝つための手段であれば、それは「正義」
だと主張しているのである。敵側の敗者の行為が、現今の人道上において称賛
すべき行為であっても、勝者たる当該宗教の理念にそぐわないときは、それを
無視し、又は異議を唱える。【リンク Link】
 世界宗教者たちは、「力は正義」を旗印にしているのである。したがって、
戦争の是非には、必然的に宗教の理念が絡むので、それぞれの宗教において、
寛容的な姿勢〜歩み寄りを示さない限り、決して戦争は終結しないし、平和は
訪れない。

 国際連合は、先の大戦における「勝ち組」によって組織され、勝ち組の理念
に沿った施策が行われている。「負け組」の論理は、どのような有益なもので
あっても採用されない仕組みなのである。負け組は、自らの「非」を完全に認
め、勝ち組の前に懺悔し、改心しなければならないのである。

 先の大戦の終結時に、自国内の混乱などのため、勝ち組の仲間に入れてもら
えなかった中国や朝鮮は、昨今、ここぞとばかり勝ち組の仲間入りをめざして、
いろいろな工作をしているのは事実である。尖閣諸島や対馬・竹島の領土問題
は、「勝ち組」の権利と称して中国や朝鮮が主張している。

 このことをわが国では、正しく公平に、かつ分りやすく報道したり、解説を
していません。何ゆえに中国や韓国が強引に主張しているのかを、我々は国益
に適った確固たる信念で取組まなければならないのである。

 ところで、わが国が中国や朝鮮の前で懺悔し、改心したところで、これらの
諸国が主張を翻しません。何らかの形で、この主張(領土問題)の代替として
要求して来るでしょう。

 拉致問題や核問題など、北朝鮮も戦勝国の仲間に入ろうとして、依然強硬な
態度を執り続けている。

 私共は、これらのことを踏まえつつ、確固たる信念を持って、対処して行か
なければなりません。

 もう一度言いますと、いくら懺悔し、改心したとしても、敗戦国のレッテル
は剥がれません。

 私共は、いくら懺悔し、改心したとしても、骨肉までは変えてはいないので
す。【日本教】[守]
GLN 日本の諺・金言・名言 A proverb, a maxim, and a wise saying of Japan.